ここで、E:電場、B:磁束密度が与えられたとき、
を満たすスカラー場φを「スカラー・ポテンシャル」、ベクトル場Aを「ベクトル・ポテンシャル」と呼びます。これらを合わせた
を「4元電磁ポテンシャル」と呼びます。このような4元電磁ポテンシャル(スカラー・ポテンシャルおよびベクトル・ポテンシャル)は、無数に存在します。
例えば、元の4元電磁ポテンシャル(66-1)を
だけ平行移動させた4元電磁ポテンシャル:
つまり、
で定義される4元電磁ポテンシャルもまたマクスウェル方程式を満たします。ここで、Λ=Λ(ct, r)は任意の時空座標(ct, r)の関数です。
したがって、4元電磁ポテンシャルの変換:
すなわち、
は、マクスウェル方程式の形を変えません。このような変換を、電磁気学における「ゲージ変換」または「第2種のゲージ変換」と呼びます。
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