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2020年1月20日月曜日

66. 電磁気学のゲージ変換

ここで、E:電場、B:磁束密度が与えられたとき、
  (66-1)

を満たすスカラー場φを「スカラー・ポテンシャル」、ベクトル場Aを「ベクトル・ポテンシャル」と呼びます。これらを合わせた

  (66-2)

を「4元電磁ポテンシャル」と呼びます。このような4元電磁ポテンシャル(スカラー・ポテンシャルおよびベクトル・ポテンシャル)は、無数に存在します。
 例えば、元の4元電磁ポテンシャル(66-1)
  (66-3)
だけ平行移動させた4元電磁ポテンシャル:
 (66-4)
つまり、
  (66-5)
で定義される4元電磁ポテンシャルもまたマクスウェル方程式を満たします。ここで、Λ=Λ(ct, r)は任意の時空座標(ct, r)の関数です。
したがって、4元電磁ポテンシャルの変換:
  (66-6)
すなわち、
  (66-7)

は、マクスウェル方程式の形を変えません。このような変換を、電磁気学における「ゲージ変換」または「2種のゲージ変換」と呼びます。






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