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2019年10月18日金曜日

40. 元止揚空間の完成――次元観察子ψ7~ψ8

さて、次元観察子ψ5~ψ6が形作る球空間が「人間ひとりの外部に広がる空間」であるならば、察しがいい方はすぐにお分かりだと思いますが、続く次元観察子ψ7~ψ8が形作る球空間が「人間無数の外部に広がる空間」ということになります。
ここで気をつけなくてはいけないのが、この次元のイメージに登場する「人間無数」の「人間」とは、次元観察子ψ5~ψ6と同様、空間に差異があると気づいて、その空間認識を反転させて顕在化した人間のことですから、「モノの手前にいる自分」という偶像に縛られた人間ではありません。「モノの向こう側」という「奥行き」を基軸として展開される空間である「前の空間」に生きている人間のことです。そうした人間が無数集まってその外側に広がる空間が次元観察子ψ7~ψ8が形作る球空間というわけです。

図1 ψ5とψ6の球空間からψ7とψ8の球空間への発展
DVDNOOS LECTURE LIVE 2009-2010 Vol.7』より)

ここで、「人間の精神構造」の中核とも言うべき「元止揚空間」を構成するψ1~ψ8までの次元観察子について、簡単にまとめておきます。各次元観察子の対ごとに、次元階層の異なる球状イメージの空間、いわゆる球空間が広がっていると考えると、直感的にもつかみやすいということでした。ψ1~ψ2、ψ3~ψ4、ψ5~ψ6、ψ7~ψ8が形作る球空間の次元は、それぞれ「点球次元」「垂子次元」「垂質次元」「球精神次元」と呼ばれます。


                        図2 点球次元から球精神次元へのイメージ


これら4階層の球空間は、次のようなシンプルで美しい空間構造になると言います。

ψ1~ψ2点球次元……一個のモノの見え姿すべて。
ψ3~ψ4:垂子次元……一個のモノを原点として、そこから広がる空間のすべて。
ψ5~ψ6:垂質次元……一人の身体(=無数のモノ)を原点として、そこから広がる空間のすべて。
ψ7~ψ8:球精神次元無数の身体を原点として、そこから広がる空間のすべて。

3 点球次元から球精神次元
cave syndrome「時間と別れるための50の方法(55)2008/12/1より)

次元観察子としては、この後、ψ9~ψ10の「調整質」(思形と感性)、ψ11~ψ12の「中性質」(定質と性質)、さらに、ψ13~ψ14の「変換質」(観察精神とその反映)という、上次元の構造が登場しますが、これらは別の機会に改めてご説明することにしましょう。

4 件のコメント:

  1. natanです。

    図2がとてもわかりやすいですね☆
    シュタヌー本ではψ7~8に触れられていなかったので知れて良かったです。
    ありがとうございます(^^)


    ψ7はシリウス革命に記載されているように、背中合わせという解釈でよろしいでしょうか?

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  2. natanさん、コメントありがとうございます。

    > ψ7はシリウス革命に記載されているように、背中合わせという解釈でよろしいでしょうか?

    No.39の記事の図3や図4に見られるように、内側に背中合わせ(ψ5-ψ*5)を見ている外側の向かい合わせ(ψ6-ψ*6)全体を等化し得るものがψ7だと思います。

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  3. natanです。
    凄く複雑な図で理解するのが大変です(^_^;)
    でも、内も外も背中合わせだというシンプルな見方でいいのか。
    そうか、図4が一番私的に納得できます(^^)
    ありがとうございます☆

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  4. natanさん、コメントありがとうございます。

    > でも、内も外も背中合わせだというシンプルな見方でいいのか。
    > そうか、図4が一番私的に納得できます(^^)

    この辺、捻りが入っているんですよね。

    図4というのは、No.39の記事の「図4 背中合わせの自己と他者」のことだと思いますが、この図をよく見て頂くと、真ん中の球体の内部ではψ5とψ*5として小人が「背中合わせ」となっていて、球体外部の外部ではψ6とψ*6として巨人が「向かい合わせ」となっていると思います。

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