とすれば、スピン1/2の粒子の運動を表すディラック方程式は、
と書けます。ここで、ディラックのγ行列は、
を満たす4×4行列であればいいのでした。その中で、
速度が遅い「非相対論的粒子」は「ディラック表示」(または「ディラック・パウリ表示」)
速度が光速に近い「相対論的粒子」については「ワイル表示」
を用いるのが有効です。実際、
とします。
ただし、エネルギー用:
カイラリティ判定用:
とし、パウリ行列を、
とする。
なお、低速粒子と高速粒子は、
によって、
と互いに変換し合えます。高速粒子における
は「カイラル演算子」とも呼ばれます。



ディラック方程式は、2×2の小行列と2成分列ベクトルを用いて、
(青の対角線…1次元時間と質量 赤の対角線…3次元空間)
(青の対角線…質量 赤の対角線…1次元時間と3次元空間)
と書けます。
したがって、2×2の小行列と2成分列ベクトルの関係として、展開すれば、
となります、
まだ、私の一つのアイデア段階でしかありませんが、これらの式のヌーソロジー的解釈を以下のように見てはどうでしょうか。
低速粒子…自己とモノとの関係 ⇔ ψ3~ψ4:自己の外面・内面
ボゾン
高速粒子…自己と他者の関係 ⇔ ψ5~ψ6:自己-他者関係(単数)
フェルミオン
図78.1 高速粒子と低速粒子のヌーソロジー的解釈
ここで、エネルギー・質量・運動量の関係を比にして眺めてみます。
これは、ちょっと面白いことに、以下のような射影的な関係を示しています。
図78.2 (1+cosθ)、(1+cosθ)とsinθの射影的関係
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