図1 ハミルトンの原理(仲滋文『新版シュレーディンガー方程式』より)
さて、ラグランジュの運動方程式をより一般化しましょう。ここで、位置
に正準共役な運動量として、

を定義し、ルジャンドル変換:
という変換を用いて、
位置と速度および時間の関数「ラグランジアン」(ラグランジュ関数)L
=運動エネルギー - 位置エネルギー(ポテンシャル・エネルギー)
→位置と運動量および時間の関数「ハミルトニアン」(ハミルトン関数)H
=運動エネルギー + 位置エネルギー(ポテンシャル・エネルギー)=総エネルギー
と変換すれば、作用は、
と書けます。ハミルトニアンをエネルギーと言い換え、
この括弧内を簡単な日本語で書けば、
作用=運動量・位置-エネルギー・時間
ということです。さて、この変分をとれば、
…(48-4)
となりますが、これが始点と終点の関数の差になることを要請すれば、
という「ハミルトンの正準運動方程式」が導かれます。
すなわち、ハミルトニアンをエネルギーと言い換えれば、
「位置」 の「時間」微分=+「エネルギー」の「運動量」微分
「運動量」の「時間」微分=-「エネルギー」の「位置」微分
という連立方程式です。以下のように図示すれば、時間、位置(空間)、エネルギー、運動量の捩れの構造が見てとれるでしょうか。
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