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2020年5月1日金曜日

84. ヌーソロジー理解のためのパラシュート降下法

ヌーソロジーを理解するにはいろいろなアプローチの仕方がありますが、大きく分けると2つの方法があるように思います。一つは、「地道に正当に提示されているモデルを使って観察子構造を理解する」方法です。半田広宣氏が提示しているcave universeや、cave compassPSO回路、あるいはNC(ヌース・コンストラクション)などのモデルを駆使して、私たちが日頃慣れ親しんでいる空間認識を解体し、より広い空間認識を獲得していこうとする、ある意味直接的なアプローチだと言えます。もう一つは、「既存の学問分野などとの比較による整合的観点から関連項目の対応付けを考える」という方法です。例えば、物理学で言えば、古典力学や量子力学および素粒子物理学の知見などに基づいて、それらの構造論とうまく整合性を合わせる方向性を試みながら進めていく、やや間接的かもしれませんが、後々既存の学問分野とのコンセンサスなどが採りやすくなるアプローチです。

このヌーソロジー攻略研究においては、私はできるだけ後者のアプローチを採りたいと思います。それは、私がヌーソロジーにより深く関わってきたこの十年ほどのヌーソロジーの発展の歴史を振り返って眺めてみると、モデルの大幅な改変や、「人間の外面と内面」などヌーソロジーの内容に関わる部分の解釈の変更など、ヌーソロジーがまだ「ヌース理論」と呼ばれてきた頃から、半田広宣氏の一連の著作やネット上のサイトに関わってきたベテラン・ヌーシスト、特に、細々としたしたところからきっちりブロックを積み上げてきたようなタイプの人たちにとっては、解体と再編の繰り返しのような作業に疲れてしまっている方々も少なくありません。したがって、骨格があまり崩れず、内容や構造の激変が比較的起こりにくい後者のアプローチを採りたいと考えているわけです。

さて、後者のアプローチはそれはそれで、では一体どこから入ったらいいのかという難点があります。そこで、私たちふつうの空間認識の人間がハッと驚く目覚めの現地にパラシュートで降り立つことから始めようと思います。「いきなり現地」というわけです。このような勉強法を、昔『超整理法』というベストセラーで有名になられた野口悠紀夫氏は、『超勉強法』という著書の中で、「パラシュート降下法」と呼んでおられます。ヌーソロジーの場合、この表現がピッタリではないでしょうか。何やらよくわからないアマゾンのような未開の大地に舞い降りるような気分で、一体どんな化け物が出てくるやら恐れつつも、一方で新たなる出会いに胸をときめかせてもいるのです。

まずは、わたしがイメージしている、少し物理学風な想像空間の中に降り立ってもらいます。さあ、一気に急降下してみましょう。

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