さて、最近の宇宙論として登場する理論の一つに、「超ひも理論」あるいは「超弦理論」(superstring theory)というものがあり、みなさんもご存知かもしれませんが、ここに登場する「ひも」というものが、面白いことに、この古代ギリシア語の「ヌース」(旋回する知性)のイメージに極めて似通っているのです。
最新の現代物理学によれば、私たちの宇宙は、「フェルミオン」と呼ばれる物質粒子と、「ボゾン」と呼ばれる力を媒介する粒子でできていると言われています。超ひも理論によれば、そうした2種類の量子は、さらに「開いたひも」と「閉じたひも」と呼ばれる2種類のひものような存在から成り立っており、これらのひもは光速でぶんぶんと回転していると言うのです。
(川合光・著『はじめての〈超ひも理論〉 宇宙・力・時間の謎を解く』p.29~30より)
この光景は、まるでアナクサゴラスが言っていたこととほとんど同じではありませんか。
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