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2018年3月27日火曜日

28. 次元観察子の概略

 ヌーソロジーの基本用語である「対化」と「等化」のイメージが何となくでもつかめたところで、「次元観察子」という概念を順に観ていくことにしましょう。

ヌーソロジーには、「観察子」という独特な概念があって、これによって宇宙に存在する物質・生命・精神などの一切を説明するための壮大な構造を語ろうとしています。大まかには次の4種類の観察子から構成されます。

1脈性観察子…Φ1~Φ14、Φ*1~Φ*14
2大系観察子…Ω1~Ω14、Ω*1~Ω*14
3次元観察子…ψ1~ψ14、ψ*1~ψ*14
4空間観察子…α1~α14、α*1~α*14

 各観察子の記号にはギリシア文字が当てられていて、それぞれ、Φは「ファイ」、Ωは「オメガ」、ψは「プサイ」、αは「アルファ」と読みます。
これだけでは何を言っているのかさっぱりわからないかもしれません。ただ言えるのは、どうやら「対化」という概念をベースに組み立てられている構造であることを想像することは難しくありません。
つまり、隣り合う奇数観察子と偶数観察子の対を「対化」概念とみなして、これをベースに発展させていく構造というわけです。
これは下図の「cave compass」(ケイブ・コンパス)と呼ばれるヌーソロジーの概念構造をつかむツールを利用すると、少しイメージしやすいかもしれません。

1 cave compass(ケイブ・コンパス)
(cave syndrome「ヌースとシュタイナー(1)2006/3/17より)

 これは、ヌーソロジーの観察子の中では、人間にとって一番重要と言われている「次元観察子」概念を主として説明するために用意されているツールですが、他の観察子も次元観察子と同型対応の構造を持っているので、同様に見ることができます。
大雑把に言えば、ψ1~ψ2、ψ3~ψ4、ψ5~ψ6、ψ7~ψ8、ψ9~ψ10、ψ11~ψ12、ψ13~ψ14という714個の観察子から成り立っていて、各対ごとに作用する存在だとでも考えればよいように思います。この「次元観察子」が人間にとって一番重要だと言われる所以は、これらが人間の意識だとか精神といったものと深く関わっているというか、それらを生み出している概念だとされるからです。
ところで、cave compassの図を見て頂ければわかるように、ψには裏にψ*という構造をもっている。しかも、奇数観察子の裏が偶数観察子*、偶数観察子の裏が奇数観察子*となっていて、これらが交差(キアスム)的に関係しています。図で表わすと、下図のようになります。これはψ1~ψ8までの進化(負荷)とその反映という対化、進化*(負荷*)とその反映*という対化、反対、逆性の関係を示したものです。
2 元止揚の顕在化における対化、反映、反対、逆性
                (旧NOOS ACADEMEIAサイトより)

これら観察子の発展構造は、前述のヌーソロジーの基本用語である「負荷」「反映」「対化」「等化」「中和」を用いると、次のような感じになります。

3 次元観察子の発展

ψ1という負荷とその反映であるψ2という対化構造を等化してψ3になり、その反映として中和してψ4になります。同様に、今度はψ3を負荷、ψ4をその反映として、ψ3とψ4の対化構造を等化してψ5になり、その反映として中和してψ6になります。
発展構造にはもう一つの表現がある。それはψの裏のψ*の流れも含めたもので、ψ1とその反対の位置にくるψ*1を合わせてψ3になり、その反映であるψ2とその反対の位置にくるψ*2を合わせてψ4になります。同様に、今度はψ3とψ*3を合わせてψ5になり、その反映であるψ4とψ*4を合わせてψ6になります。

これら次元観察子ψ1~ψ2、ψ3~ψ4、ψ5~ψ6、ψ7~ψ8、ψ9~ψ10、ψ11~ψ12、ψ13~ψ14という7対の次元の名称と働きの概要を、まず、表にまとめておきます。

表1 次元観察子における各名称と働き
DVDNOOS LECTURE LIVE 2009-2010 Vol.4』より)

 このψ1~ψ2、ψ3~ψ4、ψ5~ψ6、ψ7~ψ8、ψ9~ψ10、ψ11~ψ12、ψ13~ψ14という番号の違いは、「空間の差異の序列」と考えるとわかりやすいでしょう。簡単に言えば、私たちが空間として取り扱っているものには、人間がまだ意識あるいは認識していない何らかの差異があって、その差異自体に何か階層的序列があるというわけです。

これら次元観察子7対のうち、最も要になってくるのは最初のψ1~ψ2、ψ3~ψ4、ψ5~ψ6、ψ7~ψ8という4対です。これらはまとめて「元止揚」と呼ばれ、いわば人間の精神構造の中核をなすと言ってもいいでしょう。まずは、それら4対の概要について、順を追って見ていきましょう。

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