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2014年7月3日木曜日

19. ヌーソロジーの理解の仕方のヒント

結局のところ、ヌーソロジーをどのように捉え、どのように理解していくかは、人それぞれということになるわけだが、そうは言っても、どのようにアプローチしていいか、全く見当がつかない人のために、ここで、「ヌーソロジーの理解の仕方」のヒントを一つ紹介しておきましょう。

まず、ヌーソロジーは、構造的には、人間の精神構造の発展形式として表現されていく。その精神構造こそ「観察子」という概念が関わってくるわけですが、中でも、私たちのようにまだ思考形式が潜在化していて目覚めていない「人間」が「変換人」となり、やがて「ヒト」という精神構造へとシフトしていく発展形式こそ、「次元観察子」と呼ばれるものです。したがって、この次元観察子をどのように捉え、理解していくかが鍵になってくるわけです。ヌーソロジーでは、現代哲学・思想や、素粒子物理などとも関連付けながら、その精神構造のイメージを作っていきます。そこで、そうした学問分野とどのように関連付けられるのかを、まずは簡単に眺めておきましょう。
ヌーソロジーの理解の仕方のヒント・1

ヌース・レクチャーのビデオなどを見ていると、次元観察子前半(下次元)のψ1~ψ8は、既存の学問分野では、主として、自然科学系、特に、物理学、中でも、素粒子物理学との対応で語られることが多いようです。また、次元観察子後半(上次元)のψ7~ψ14は、既存の学問分野では、主として、人文科学系、特に、哲学、中でも、ドゥルーズ=ガタリの哲学との対応で語られることが多いようです。

もう少し具体的に見ておきましょう。

まず、素粒子物理学の発展によって、宇宙のあらゆるものは、「フェルミオン」と呼ばれる物質粒子と、「ボソン」と呼ばれる力の媒介粒子から出来ており、宇宙の始まりの時点では高い対称性を持って、同一の量子構造を持っていた粒子が、やがて、より低い対称性を持つ存在へと、降下していく過程において、「自然界の4つの力」と呼ばれる、重力・強い力・弱い力・電磁気力が分化していきました。ヌーソロジーでは、この各対称性を持つ空間こそ、観測者-対象を1セットとする空間に対応し、その対称性の違いがそのまま精神構造の階層の差異というふうに捉えているようです。実際、既刊の書籍では、ψ1~ψ2を時空として、ψ3~ψ4がU(1)ゲージ場=電磁場、ψ5~ψ6がSU(2)ゲージ場=弱い力の場、ψ7~ψ8がSU(3)ゲージ場=強い力の場と対応させているようです。

続いて、次元観察子後半のψ7~ψ14については、ドゥルーズ=ガタリの『アンチオイディプス』に登場する、原始土地機械・専制君主機械・資本主義機械という欲望機械に対応させているようです。具体的に言えば、ψ7~ψ8を原始土地機械、ψ9~ψ10を専制君主機械、ψ11~ψ12を資本主義機械とし、ψ13~ψ14は、それら自己の欲望機械に対して、他者の原始土地機械・専制君主機械・資本主義機械を対応させています。

ヌーソロジーの理解の仕方のヒント・2
 
こうした対応が果たして妥当かどうかは、みなさんが吟味してみて下さい。とりあえず、このような対応が掲げられていることだけ、挙げておきます。

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