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2013年5月22日水曜日

1. ヌーソロジーとの出会い

ヌーソロジー攻略研究会のブログを始めることにします。

私が初めてヌーソロジーに出会ったのは、ヌーソロジーがまだ「ヌース理論」と呼ばれていた頃で、大型書店で平積みにされていた本を手に取ったときでした。その本の表紙は、紫と緑をベースとしたカラフルなものであり、その中央には、私の好きなオウムガイが描かれていて、まるで、そのオウムガイがどこか異次元空間でも飛行しているような、なんとも不思議なデザインでした。

何気なく手に取ったそのタイトルを見て、ギョッとしました。『2013:人類が神を見る日』。いかにも、胡散臭そうな、新興宗教色バリバリの感じがするタイトルだったからです。確かに、その大型書店の中でも、そこは精神世界やニューサイエンスの括りのコーナーでしたから、そこに平積みされていた新刊本が、そういう類の本だったとしても、全然不思議ではありませんでした。

そうした胡散臭そうな、新興宗教色バリバリの感じがするタイトルの本など、たとえ気まぐれで手に取ったとしても、一瞬中身を見たところで、たいていの場合、数秒後にはまた本を閉じて元の所に戻すのが普通でした。

元々私はそれほど活字が得意なわけではなく、よほど字体だとかイラストだとか本の構成などが読みたくなるような感じでないと、たとえその本の内容がとてもいい本だったとしても、なかなか読めない性格でした。

ところが、その本については事情が少し異なっていました。何だかわからないけど、引き込まれる魅力があったのです。

最初パラパラと本をめくると、オコツトだとかいうよくあるチャネリング本かと思いましたが、中ほどを超えた辺りで、なんとこの手の本には珍しい理系の数式が出てきたのです。チャネリング本と言えば、どちらかと言うと精神世界系の本ですから、数式はご法度とばかりに、せいぜい登場したとしても、アインシュタインの「E=mc^2」ぐらいです。ところが、この本に登場したのは、「自由電子の波動関数」という数式でした。

当時、物理学の一分野であった量子力学およびその前身とも言える前期量子論に関することは、せいぜいふんだんに図解で説明されている一般雑学書の類しか読んでいませんでしたから、そうした数式自体もなぜか斬新な感じで目に入ってきたわけです。

「いったいこの本は何なのだろう?」少し興味が湧いてきて、多少前後しながら頁をめくっていくと、「シュレディンガー・ルーレット」なる不思議な図が出てきました。その瞬間、私の頭の中には、2人の人間の間をなんだかわからない光の球がものすごい速度で行ったり来たりしながら転がっている運動が、動的なイメージとして浮かんできました。

ちょうどその前後の素粒子に関する説明のくだりが気になって、ようやくその本を書店のカウンターまで持っていって、購入することにしました。

だいたい私は、一冊の本を読むのに、何日も何週間もひどいときには何ヶ月もかけないと読めないぐらい、読書は苦手でした。正確には本を読むこと自体は好きだったのですが、文字自体はなかなか最後まで完読できないようなタイプの人間でした。でも、この本は何がそうさせるのか、比較的早く読み切ることができました。それは私自身も意外に感じました。

この一見怪しげな本には、まるで子供が喜びそうな感じのおもちゃがぎっしり詰まっているかのように、哲学・科学・神秘学の美味しそうなところが巧みに並べられていました。

中でも、素粒子物理学と関係の深そうな章の内容は圧巻きで、そこに登場する専門用語らしきものがわからなくても、何か整然としたエネルギーの秩序のようなものが、まるで心地よい心臓の鼓動のような躍動感をもって感じ取れたのです。

ただ、この本に登場する数々の用語は、当時の私にとっては非常に難解なものでした。まずはそのオコツトとか言うわけのわからない存在からのチャネリングをソースとする「シリウス言語」なるものは難解で、個別の単語だけでも難解な上に、単語同士の関連性もまた難解でした。それだけでも大変なのに、数学や物理学の専門用語まで登場して、悔しいことに、完全に理解するということに関しては、お手上げ状態でした。

でも、考えてみれば、この「理解できない悔しさ」がバネになったかもしれません。少し天の邪鬼な私は、どうしてもこの「ヌーソロジー」(当時はまだ「ヌース理論」と呼ばれていた)という恐ろしく厄介な代物と取っ組み合いたくなったのです。

それは1997年の春のことでした。

2 件のコメント:

  1. 本を購入したのがDNAで半田さんに会った後だったという点を除けば、感想はφさんと全く同じです。

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    1. zankiさん、ご無沙汰しております。ブログを読んでくださってありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。

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